学校の様子
State of school
令和元年度以降、新型コロナ感染症の影響で実施が見送られてきた夏の明倫小PTA行事「学校に泊まろう」(静岡県地域学校協働活動推進事業) が今年度から再開されました。一日目の今日は9:00からPTA実行委員会の皆さんが学校に集まって準備が始まっています。3年間のブランクにより、過去の資料を紐解きながらの今日の開催となりました。13:00から子供たちとその保護者が集まって行事の開始です。準備を進める実行委員の皆さんは、その昔小学生だった時のように、うきうきと楽しそうな表情でした。
開会式には明倫小児童のほか、保護者、明倫地区の中学生ボランティア、プールでの水上バルーンを運営していただく小山町商工会青年部の皆さんなど、総勢約200名の方々が参加しています。受付で名前のシールを付けたので、名前で呼び合い交流を深めてほしいと思います。さあ、明倫小の「学校に泊まろう」が始まります。
プールでは商工会青年部の支援で水上バルーン体験が行われています。ビニル製の球体に入りチャックから送風機で空気を送り込みます。バルーンがふくらんだところでチャックを締め、プールの上に投げ出されます。体の一部は水面より下にあるのに浮いている不思議な感覚にバルーンの中は大興奮です。先輩の小山中生が手伝ってくれていることも素晴らしいと思います。
体育館への通路ではかき氷屋が出店しています。これも切り盛りするのは中学生です。機材を準備するのは大人ですが、ボランティア募集で集まった中学生が運営をして、小学生が楽しむ。5・6年生は中学生の姿を見て、自分も中学生になったらやるんだなと思うでしょう。中学生は大人の姿を見て、自分も大人になったらやるんだなと思うのでしょう。
理科室では理科の体験教室が行われました。黒い紙に濃度の高い食塩水(透明)で好きな絵を描きます。それをホットプレート(弱)で熱すると水分が蒸発し食塩の絵が浮かび上がるというもの。紙はパウチして栞にします。図書室では卵の殻を使ったキャンドル作りが行われました。冷蔵庫を開ければそこにある卵ですが、このように制作に使われるとまったく違った素材に見えるから不思議です。それぞれ「発見」がある体験活動でした。
夕食は定番のカレーライスです。カレー班と、飯盒炊き出し班に分かれて準備しました。飯盒のご飯はおこげ付きで、これぞ「飯盒炊爨」です。でも、「安心してください、炊飯器でも炊いてますよ。」飯盒の焦げはしっかり落とします。片付けは次の遊びの準備です。さあ、いよいよ夕食です。
カレーの夕食風景です。説明不要。級友や家族と一緒に食べることの楽しさが伝わってきます。
「学校に泊まろう」の目的の一つに、防災教育があります。明倫小学校は「指定避難所」「指定緊急避難場所」に指定されているため、体育館2階の卓球場に防災用品が備蓄されています。今日はその一部を使って、段ボールの間仕切りを作ってみました。はじめ子供たちはただ大きな枠を作るだけでしたが、後半には上手にコンパートメント(個室)を作ることができました。不自由な中で一定期間生活を共にする避難所のイメージを持つことができたでしょうか。
手づくりの花火大会です。今日は静岡安倍川の花火大会、1万5000発の花火が打ち上げられます。子供たちの心にはどちらが深く刻まれるのかはわかりませんが、こちらもとても温かな良い花火大会でした。
一日のメニューを無事に終え、いよいよ「学校に泊まろう」のメインイベントです。体育館の床は多少固いかもしれませんが、不自由な体験も大切な学びです。今日は盛り沢山の一日でした。おやすみなさい。
体育館での一泊は「思いのほか寒かった」、朝の4時に一斉に鳴き出したヒグラシの大合唱で目が覚めたなど、泊まってみなければわからないことがあったようです。6:30からラジオ体操を全員で行い、閉講式・片付け・解散となりました。子供たちは晴れやかでいい顔をしていました。画像は残ることのできた実行委員の方々ですが、今回の「学校に泊まろう」にそれぞれの立場で関わり、御支援いただいた皆様に感謝をいたします。 ありがとうございました。